CONCEPT
湖上で自然とひとつになる。
北米インディアンの生活の道具であったカナディアンカヌーと、1960年頃ハワイのサファーがロングボードをカヌーのパドルでサーフィンしたのが発端と言われるSUP(Stand Up Paddleboard)は、どちらもシングルブレードで漕ぐという点が共通しています。
日本で「舟」は手漕ぎのカヌーやカヤック、ボートを意味します。当クラブではパドルを漕ぐSUPも広義の「舟」と解釈し、「舟」=「boat」から、(ボートの)漕ぎ手という意味の「Bencher」であると捉えています。
≪カナディアンカヌークラブ&SUPクラブBencher≫では、ゲストの皆様にカナディアンカヌー&SUPにより、約1億5千年前の岩盤に囲まれた「秩父さくら湖(浦山ダム)」で、秩父の自然と人が創り出した治水・利水・水力発電の多目的ダムの役割を同時に体験することで、「自然と人との共生」について考えるキッカケ作りになればとかん替えています。
代表挨拶(BEN松本)

今から約30年前に荒川・玉淀湖の湖畔の土地を借り、自然共生クラブ「木霊舎」(こだましゃ)を立ち上げ、パオ形状の大型テントやミニログハウスを自分たちで建て、週末になると湖にカナディアンカヌーで漕ぎ出し、家族や友人たちと地域の自然に親しんできました。
そして、2021年4月より荒川のさらなる上流に位置するこの秩父市で、カナディアンカヌークラブ≪Bencher≫を発足いたしました。日本語でベンチャーといえば、ベンチャービジネスを思い浮かべると思いますが、そのベンチャーとはスペルも意味も異なり、「ボートを漕ぐ人」という意味になります。海洋生態系の頂点はクジラですが、ここ秩父の森林生態系の頂点にはクマタカが君臨しています。クマタカは、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種となっています。
地球の自然生態系はこの200年の間に大きく乱れ、地球規模の気候変動をもたらしています。言うまでもなく我々人間がその原因を作ってきたわけですが、このままだと人間はもちろんのこと、大半の生物種が滅びてしまうと言われています。 わたしたちの子供たちの未来のためにも、大人ひとりひとりが自然と人間とが共生するために何をすべきか、行動することが求められているのではないでしょうか。