CONCEPT
湖上で自然とひとつになる。
秩父さくら湖(浦山ダム)にカナディアンカヌーを浮かべ、五感で自然を感じる。
絶滅危惧種に指定されているクマタカが生息する秩父さくら湖。
湖の周辺は約1億5千万年前のチャートの岩盤に囲まれています。
湖上から眺める秩父の自然と触れ合うと共に、
浦山ダムの治水、利水、水力発電等の役割を再認識することで、
「自然と人間との共生」について考えるキッカケづくりになればという思いから
カナディアンカヌークラブ≪Bencher≫は誕生しました。
もともとは北米インディアンの生活の道具として使われていたカナディアンカヌー。
日本ではカヌー=カヤックをイメージすることが多いですが、
カヤックが両側にブレード(水掻き)が付いたダブルパドルを使用することに対して
カナディアンカヌーは片側にブレードのついたシングルパドルを使用します。
シングルパドルひとつで直進、後進、右折、左折に平行移動と
すべての操船を行える点がカナディアンカヌーの醍醐味と言えます。
カナディアンカヌークラブ≪Bencher≫は、
“Study to be quiet(静かなることを学べ)”をスローガンに
心癒される世界へみなさんをご案内します。
代表挨拶(BEN松本)
今から約30年前に荒川・玉淀湖の湖畔の土地を借り、自然共生クラブ「木霊舎」(こだましゃ)を立ち上げ、パオ形状の大型テントやミニログハウスを自分たちで建て、週末になると湖にカナディアンカヌーで漕ぎ出し、家族や友人たちと地域の自然に親しんできました。
そして、2021年4月より荒川のさらなる上流に位置するこの秩父市で、カナディアンカヌークラブ≪Bencher≫を発足いたしました。日本語でベンチャーといえば、ベンチャービジネスを思い浮かべると思いますが、そのベンチャーとはスペルも意味も異なり、「ボートを漕ぐ人」という意味になります。海洋生態系の頂点はクジラですが、ここ秩父の森林生態系の頂点にはクマタカが君臨しています。クマタカは、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種となっています。
地球の自然生態系はこの200年の間に大きく乱れ、地球規模の気候変動をもたらしています。言うまでもなく我々人間がその原因を作ってきたわけですが、このままだと人間はもちろんのこと、大半の生物種が滅びてしまうと言われています。 わたしたちの子供たちの未来のためにも、大人ひとりひとりが自然と人間とが共生するために何をすべきか、行動することが求められているのではないでしょうか。